四日市市の多胎児家庭は、家事支援を妊娠中から2歳まで合計72回、1回あたり最大9,000円分まで使えます。単胎で生まれた家庭には、同じ枠はありません。
四日市市の子育て支援とは、多胎児・第2子以降・ひとり親という「手が足りなくなる条件」を先に定義し、そこへ家事支援と預かりを集中させる設計です。現金の一時金は少なく、券とサービス補助で配られます。収録している四日市市の13制度から、金額と条件を整理します。
多胎児家庭の家事支援は合計72回まで
多胎を妊娠中の人、または2歳未満の多胎児を育てている人が対象です。1回1時間までは自己負担500円で上限4,500円、1〜2時間は自己負担1,000円で上限9,000円。非課税世帯・生活保護世帯は自己負担なしで、上限は5,000円・10,000円に上がります。回数は妊娠中から産後1か月まで24回、出生から1歳まで24回、1歳から2歳まで24回と期間ごとに区切られています。対象は掃除・洗濯・調理・買い物支援などの家事で、登録事業者に限られます。
多胎妊婦健診の追加分は上限5万円
多胎妊娠1回につき、通常の妊婦健康診査14回を超えて追加受診した分を上限5万円まで補助します。受診回数にかかわらず上限は5万円で、14回を受け終えたことの確認書類が必要。対象は令和3年4月1日以降に受けた健診です。
第2子以降の応援券は家事支援1回約9,000円、レスパイトは無料2回
第2子以降を出産した家庭に、よっかいちニコニコ子育て応援券が交付されます。家事支援は1枚で1回約2時間、9,000円程度までで、超えた分は自己負担。専門的な清掃は対象外で、利用は出産後12か月まで、予約は利用日の14日前または7日前までに必要です。キャンセル料は応援券では払えません。小学生までの上の子がいる家庭は、レスパイトケアの対象サービスを2回まで無料で使えます。券の「切り離さないこと」と書かれた部分を切ると無効になります。
病児保育は1日2,000円、食事代は別に約500円
市内の園や学校に通う子どもで、病気の回復期にあり通園・通学が困難な場合に使えます。1日につき課税世帯2,000円、非課税世帯1,000円、生活保護世帯は無料。別途、食事・ミルク・おやつ代が約500円かかり、医師の診察料も別です。定員は各施設3〜6人と少なく、開室日も施設ごとに異なります。
子ども医療費は18歳年度末まで、窓口無料は県内だけ
0歳から18歳到達後の年度末までの子どもについて、保険診療分の自己負担が全額助成されます。窓口で無料になるのは三重県内の対象医療機関で受給資格証またはマイナンバーカードを提示した場合に限られ、県外受診では後日の申請が必要です。
一般不妊治療は1回5万円、子ども1人につき6回まで
一般不妊治療は1回につき上限5万円で、子ども1人につき6回まで。助成対象は高額療養費を控除した後の自己負担額なので、受取額は5万円を下回ることがあります。特定不妊治療・男性不妊治療は治療1回ごとの助成です。申請できるのは治療終了日の属する年度の翌年度4月1日から2年以内です。
不育症治療は1年度10万円、保険適用外が対象
不育症治療を受けている夫婦に、1年度につき上限10万円。対象は保険適用外の検査・治療費と医師の証明にかかる文書料です。年度単位の上限なので、年度をまたぐ治療では区切りに注意が必要。別世帯の夫婦や事実婚の場合は3か月以内の戸籍謄本が要ります。
産後ケアは自己負担あり、免除は事前申請が必要
訪問型・デイサービス型・宿泊型の3種類があり、利用のつど自己負担額を事業者へ支払います。金額の記載がないため、自己負担額は市への確認が必要です。免除されるのは住民税非課税世帯と生活保護世帯で、いずれも事前申請が要ります。対象は生後12か月未満の子とその母親で、入院が必要な場合は利用できません。令和8年4月以降に妊娠届を出した人は利用券が交付され、事業者へ直接予約する方式です。
ファミサポ補助は2分の1、事前登録がないと出ない
対象は依頼会員・両方会員のうち、多子世帯、多胎児世帯、ひとり親世帯、生活保護受給世帯、住民税非課税世帯です。補助されるのは利用料の2分の1のみで、交通費・食事代などの実費とキャンセル料は対象外。最大の落とし穴は事前登録で、補助登録の申請をしていないと対象世帯でも補助を受けられません。払い戻しは四半期ごとの請求手続きが必要です。
ひとり親家庭の医療費助成は所得208万円が線
母子家庭の母、父子家庭の父と18歳到達年度末までの子どもが対象で、保険診療の自己負担額から高額療養費・附加給付を差し引いた額が助成されます。扶養親族がいない場合は本人の所得が208万円未満、扶養義務者等は236万円未満(扶養親族1人につき38万円加算)という所得制限があります。食事代や保険適用外のサービスは対象外です。
就学援助は毎年申請、金額は要確認
市立小中学校に在学し経済的に就学が困難な保護者が対象で、学用品費・給食費などの一部が援助されます。金額の記載がないため、額は市へ確認が必要です。市の所得基準が要件ですが、死亡・離婚・失業・疾病・災害などの事情がある場合も対象になりえます。自動更新ではないため毎年申請が必要です。
移住支援金は週20時間以上の無期雇用が条件
移住直前10年間に通算5年以上かつ直前1年以上、東京23区に在住または通勤していた人が対象で、2人以上の世帯100万円・単身60万円、18歳未満の子1人につき30万円が加算されます。要件は雇用の形で、市内で週20時間以上の無期雇用に就き、申請時点で3か月以上継続勤務していることが必要です。
四日市市をどう見るか
弱いのは、単胎の第1子を育てる世帯です。家事支援の72回枠も応援券もレスパイトケアも、多胎か第2子以降が入口条件で、第1子・単胎だと入口に立てません。出産祝金のような一時金もなく、病児保育は課税世帯なら1日2,000円に食事代500円が上乗せされます。効くのは多胎児家庭と第2子以降の世帯です。特に多胎は家事支援・健診追加分・ファミサポ補助が重なり、厚みが明確に変わります。現金ではなく手を貸す方向に振った市だと見るのが正確で、その分、事前登録や事前申請を落とすと補助がまるごと消える設計です。