新潟市では、空き家を買って県外から移り住むと、購入費とリフォーム費の2分の1、最大200万円が戻ってきます。
新潟市の子育て支援とは、医療費と住まいで固定費を削る制度群です。こども医療費は高校3年生まで所得制限なしで定額に抑えられる一方、預かり系は有料が基本で、減免には手順を守る必要があります。収録している新潟市の13制度から、金額と条件を整理します。
こども医療費は通院1日530円、月5回目から無料
0歳から18歳到達年度末まで、保険診療の自己負担は通院1日530円、入院1日1,200円。同一医療機関につき月4回までが有料で、5回目以降は無料です。所得制限はありません。調剤薬局は無料、あん摩・はり・きゅうは通院と同じ530円です。対象は保険診療分のみで、健診、予防接種、入院時の食事代、保険適用外の治療は含みません。県外の医療機関では窓口で自己負担分を払い、後から払い戻し申請が必要です。
妊産婦も同じ530円、所得制限は2023年に撤廃済み
妊娠中と産後の人も、通院1日530円、入院1日1,200円で受診できます。月4回までという仕組みも同じで、2023年4月から所得制限は撤廃されています。訪問看護は1日250円、調剤薬局と保険適用範囲内の治療用装具は無料。ただし生活保護を受けている人は対象外です。
産後ケアは訪問1回1,000円、ただし無料は「1回目だけ」
自己負担は宿泊ケアが1泊2日5,000円、デイケアが1日2,000円、訪問ケアが1回1,000円。各ケア種別の1日目・1回目は無料ですが、2回目以降は自己負担が発生します。市民税非課税世帯と生活保護世帯は半額。対象は家族などの援助が十分に受けられない産婦と生後6か月未満の子で、訪問ケアだけは1歳未満まで。回数は宿泊が最大7日、デイケアと訪問ケアは合算して7日(回)までです。
不妊は年4万円、不育症は検査6万円・治療10万円
不妊治療助成は保険診療分が自己負担の2分の1で1年度上限4万円、併用した先進医療は上限3万円。所得制限はありませんが、出るのは半分までです。不育症は検査費用が1回につき費用の7割で上限6万円、治療費が自己負担の2分の1で上限10万円。検査助成の対象は流死産絨毛・胎児組織を用いた遺伝子検査と抗ネオセルフβ2グリコプロテインI複合体抗体検査の2種類のみで、これ以外は金額にかかわらず対象外です。検査助成は既往流死産回数2回以上が条件で、治療費助成は妻が治療時・申請時ともに市内在住であることが必要です。差額ベッド代や文書料、交通費は対象外です。
病児保育は4時間1,000円、医師連絡票の有効期間は3日
生後6か月から小学6年生まで、4時間以内1,000円、4時間超2,000円。早朝・延長は30分ごとに200円加算、生活保護世帯と市民税非課税世帯は無料です。関門はかかりつけ医が発行する「医師連絡票」で、有効期間が3日しかありません。回復期を含め集団保育が困難なこと、保護者が仕事などで家庭保育できないことも条件です。
一時預かりの減免は「事前申請」でないと効かない
一時預かりは1日4時間以内900円、4時間超1,800円。給食費は別途で、公立施設なら3歳未満400円、3歳以上300円。16時以降は30分ごとに100円、20時以降は200円が加算されます。生活保護世帯など低所得世帯は無料になりますが、これは事前申請が条件で、使った後から申請しても減免されません。日数は拠点施設で月14日、緊急対応施設で月7日まで。ファミサポは平日8〜19時が1時間700円(病児・緊急時800円)、それ以外の時間帯と土日祝が800円(同900円)です。2人目以降と30分未満の利用は謝礼が半額ですが、提供会員とのマッチングが前提です。
就学援助は所得で100%から25%まで4段階
学用品費、修学旅行費、校外活動費、卒業アルバム代などが対象ですが、支給割合は所得で4段階に分かれます。基準の1.0倍以内は100%、1.1倍以内は75%、1.2倍以内は50%、1.3倍以内は25%。学校給食費が援助対象になるのは中学生だけで、小学生は含まれません。5月以降に申請すると、申請月からの月割支給になります。
住まいは最大200万円、着工前の交付決定が絶対条件
空き家活用推進事業は、県外から転入する移住定住タイプで購入費とリフォーム費の2分の1・最大200万円、住替えタイプは子育て世帯の併用で最大125万円、福祉活動・地域活動タイプは3分の1で最大100万円(耐震改修を伴えば200万円)です。健幸すまいリフォーム助成は子育て世帯または65歳以上の人がいる世帯が対象で、1住宅あたり上限10万円(合計1万円以上で申請可)。この10万円はバリアフリー化・子育て対応・省エネ化の工事の合計額で、外壁や屋根の塗装は含まれません。市税の完納と、令和6年度以降に同じ補助金を受けていないことも条件です。どちらも交付決定の前に着工すると対象外になり、先着順で予算に達した時点で受付が終わります。
5歳児健診はまだ中央区の一部だけ
令和8年度の5歳児健康診査はモデル実施で、対象は中央区の一部地域に住む年中クラスの子どもだけです。全市展開ではありません。費用負担の有無は公式ページに記載がなく、市への確認が必要です。質問票の回答に応じ、必要な人だけが集団健診に案内されます。
新潟市をどう見るか
強いのは医療費です。0歳から高校3年生まで所得制限なしで通院1日530円、月5回目から無料という設計は、通院が続く時期の家計をはっきり軽くします。妊産婦にも同じ枠組みがあり、妊娠期から18歳までが一本の線でつながっています。
弱いのは日々の預かりです。一時預かりも病児保育もファミサポも有料が基本で、無料化は非課税世帯などに限られます。産後ケアの「1回目だけ無料」も、続けて使う人にはすぐ壁が来ます。不妊・不育症の助成率も7割や2分の1で、全額補填ではありません。
最も損をしやすいのは順序と時期です。住宅系は交付決定前の着工で対象外、一時預かりの減免は事前申請でなければ効かず、就学援助は5月以降だと月割、医師連絡票は3日で切れます。金額より先に、いつ誰に出すのかを確かめる価値があります。