空き家を買って改修すると、1戸あたり180万円が出ます。ただし対象は市内12地域の特別区域にある登録済みの空き家に限られ、自治会への加入も条件です。
亀岡市の支援とは、市外から人を呼び込む移住・住宅の補助と、ひとり親世帯への手厚い給付が二本柱になっている構成です。子育て世帯向けの医療費は所得制限なしで18歳年度末まで全額助成される一方、住宅系の制度は区域や予算枠で絞られています。収録している亀岡市の17制度から、金額と条件を整理します。
空き家改修は上限180万円、対象区域と自治会加入が条件
移住促進住宅整備事業補助金は、1戸あたり上限180万円です(空家流動化促進事業は1戸あたり上限10万円)。対象は市外から移住促進特別区域へ転入する方で、移住の前後1年以内であることが必要です。特別区域は東別院町・西別院町・曽我部町など12地域に限られ、物件も市空き家バンクまたは京都府に登録された空き家でなければなりません。自治会への加入が必要で、10年間その物件に居住する見込みも求められます。空き家所有者の2親等以内の親族は対象外です。ページの更新日が古いため、最新の募集状況はSDGs創生課への確認が必要です。
東京23区からの移住就業は最大100万円、求人が限定される
東京23区内に5年以上在住または通勤していた方が亀岡市へ転入し、対象求人に新規就業した場合、2人以上の世帯は最大100万円、単身世帯は最大60万円が支給されます。注意したいのは就業先の条件で、京都府の求人サイト「ジョブこねっと」で移住支援金対象求人と明記された求人への就業に限られます。週20時間以上の無期雇用契約であること、3親等以内の親族が経営する企業ではないこと、申請後5年以上継続して居住する意思があることが要件です。転職先を決めてから制度を知ると間に合わない構造です。
Uターンの同居・近居支援は経費の2分の1で上限20万円
義務教育修了前の子ども(出産予定を含む)がいる世帯で、世帯主または配偶者が亀岡市に居住したあと3年以上市外に住み、市への転入後1年未満であることが条件です。住宅取得費、10万円以上の改築費、賃貸の仲介手数料や礼金、引越費用が対象で、その2分の1・上限20万円が補助されます。親世帯が3年以上市内に居住していること、市税の滞納がないこと、過去に本補助金を受けていないことも要件です。予算額に達し次第受付終了となるため、募集状況はふるさと創生課への確認が必要です。
こども医療費は18歳年度末まで自己負担0円
亀岡市に住民登録があり公的医療保険に加入している、出生日から18歳に達する日以後最初の3月31日までの子どもが対象です。保険診療の自己負担額が全額助成され、上限額の定めも保護者の所得制限もありません。令和5年9月1日診療分からの扱いです。ただし予防接種、健康診断、薬の容器代、入院時の食事代、特別室料は対象外で、京都府外の医療機関にかかった場合は一旦自己負担し、後日償還払いを申請する必要があります。
産後ケアは訪問型1回1,200円、非課税世帯は0円
自己負担は宿泊型が1泊2日6,000円、日帰り個別型が1回2,000円、訪問型が1回1,200円です。生活保護世帯・非課税世帯はそれぞれ1,500円・500円・0円に下がります。食事代などの実費は別途かかります。対象はおおむね産後4か月未満の母親と赤ちゃんですが、誰でも申し込めるわけではなく、保健師による相談を経て市が支援の必要を認めた方に限られます。訪問型は2時間以内・1日2回までです。流産・死産後も利用でき、相談により1歳まで延長できる場合があります。妊娠期には、妊婦のための支援給付として1回目に妊婦1人あたり5万円、2回目に妊娠している子ども1人あたり5万円が支給されます。多胎でも1回目は5万円のみで、人数分になるのは2回目です。
ひとり親の資格取得支援は最大160万円規模
自立支援教育訓練給付金は受講費用の6割で、一般講座は上限20万円、専門講座は年40万円×修学年数で最大160万円です。母子・父子自立支援プログラムの支援を受けていること、過去に同給付金を受けていないことが条件です。高等職業訓練促進給付金は非課税世帯で年額120万円(最終年は年額168万円)相当ですが、課税世帯は年額84.6万円(最終年は年額132.6万円)に下がります。児童扶養手当受給者または同等の所得水準で、修業年限6か月以上の養成機関に在籍していることが要件です。このほか住宅支援資金貸付が月4万円以内を12か月まで(無利子、就職と1年間の就労継続などで返還免除)、養育費の公正証書等作成費補助が対象児童ごとに1回限り上限5万円、ひとり親家庭奨学金が乳幼児年額11,000円・小学生21,500円・中学生43,000円、高校入学支度金45,000円と並びます。奨学金は毎年度あらためて申請しないと支給されません。
亀岡市をどう見るか
効くのは、こども医療費の18歳年度末まで完全無償と、ひとり親世帯への給付の層の厚さです。特に資格取得を目指す場合、教育訓練給付金と訓練促進給付金の組み合わせは生活を支える規模になります。
弱いのは、移住・住宅系の不安定さです。空き家改修の180万円も同居・近居支援の20万円も予算枠があり、ページの更新が古く現在の募集状況が読めません。窓口に確認しない限り、あてにして動くのは危険です。母子家庭人間ドックも定員80名で実施は令和8年1月〜3月の平日午前のみ、こども宅食見守り事業も申込多数の場合は市の審査で対象が決まります。亀岡市は、恒常的に効く制度と、枠を取り合う制度がはっきり分かれている自治体です。