三島市の出産祝金は、第1子が1万円、第3子以降が15万円です。同じ市で生まれた子どもでも、順番が違うだけで15倍の差がつきます。
三島市の子育て支援とは、医療費と病児保育を無料側に振り切りつつ、現金給付は多子世帯と移住者に集中させる設計です。居住年数や市税の完納を要件にする制度が多く、転入直後では使えないものが混ざります。収録している三島市の13制度から、金額と条件を整理します。
みしまっ子すくすく祝金は第1子1万円、第3子以降15万円
子ども1人につき第1子1万円、第2子5万円、第3子以降15万円。出生順位で金額が跳ね上がる設計です。出生日時点と申請時点の両方で三島市に住民登録があること、今後も市内に住み続ける意思があること、申請者と配偶者が市税を完納していることが要件です。
子ども医療費は18歳年度末まで全額助成
0歳から18歳到達後最初の3月31日までの子どもについて、通院・入院・入院時食事療養費・訪問看護の自己負担が全額助成されます。無料になるのは健康保険が適用される診療だけで、生活保護受給世帯は対象外です。県外受診では窓口無料にならず後日申請となります。令和7年12月2日から必要書類が変更されています。
病児・病後児保育は無料、ただし1日350円の実費
三島市民と認可保育園の通園児は利用料が無料ですが、病後児保育では食費・リネン代として1日350円の実費負担があります。市民・認可保育園通園児以外が病児保育を使う場合は1日2,000円。定員は病後児保育3人、病児保育15人と小さく、予約制です。
不妊・不育症治療費は年30万円上限、ただし1年以上の居住が必要
法律婚・事実婚の夫婦を対象に、確認できた治療費の2分の1を年額30万円を上限に補助します。上限は30万円でも2分の1が天井なので、治療費が60万円に満たなければ補助額はそれ以下です。三島市に1年以上居住していることが要件で、転入直後は申請できません。通算5回まで、1年度1回の申請が上限。申請できるのは直近1年間の治療費に限られます。
産後ケアの利用料は市への確認が必要
ショートステイ・デイケア・アウトリーチの3種類がありますが、利用料は案内チラシに記載とされており、金額は市へ確認が必要です。利用者負担はあります。実施施設は沼津市・島田市・小田原市などを含む14施設に限られ、承認には約2週間、年度ごとの再申請が必要です。
訪問支援は1時間500円、無料は非課税世帯だけ
妊娠中または産後6か月以内で身近に支援者がいない人向けの訪問支援は1時間500円で、無料になるのは住民税非課税世帯と生活保護受給世帯のみです。託児は行わないため、親が不在の間の預かりには使えません。利用開始まで10日以上かかります。
一時預かりは私的理由だと月1日まで
錦田保育園の一時預かりは、生後6か月〜3歳未満が1日1,500円、3歳〜就学前が1日1,000円。就労・就学の非定型保育と疾病・出産・介護などの緊急保育は月14日まで、育児疲れのリフレッシュなど私的理由は月1日までと、用途で上限が分かれます。平日8時30分〜16時30分のみで、初回利用前に面接が必要です。
移住して住宅を取得すると最大100万円
県外から移住して住宅を取得した若い世帯に最大100万円。ただし移住・就業支援補助金の交付決定を受けていると50万円、県内からの移住で親が三島市在住の場合は20万円に下がります。入居時に夫婦のいずれかが40歳未満、または46歳未満で中学生以下の子と同居する世帯が対象。過去1年以上三島市に住民票がないことと、5年以上定住する誓約が必要です。
東京23区からの移住は子ども加算が大きい
移住直前10年間に通算5年以上かつ直前1年以上、東京23区に居住または東京圏から23区へ通勤していた人が対象で、2人以上の世帯100万円・単身60万円、18歳未満の扶養者1人につき100万円が加算されます。移住後に県の求人サイト掲載企業への就業、テレワーク勤務、県の起業支援金交付決定など、指定された就業形態のいずれかに該当する必要があります。
奨学金返還支援は年12万円上限、実際の返還額が天井
満30歳以下の大学等卒業者に、年額12万円を上限に5年間で最大60万円。ただし上限は前年度10月からの1年間に実際に返還した額までなので、返還が少なければ補助も下がります。正規雇用か、保育士・看護師など指定資格での非正規雇用が要件です。
太陽光は蓄電池とセット、新築は半額で先着順
スマートハウス設備は既存住宅で太陽光発電4万円、太陽熱2.5万円、蓄電池・エネファーム・V2H各5万円が上限で、新築はいずれも半額です。太陽光発電は蓄電池またはV2Hの同時設置が条件で、単独では出ません。賃貸は対象外で、予算がなくなり次第終了する先着順です。
ひとり親家庭等医療費助成は毎年6月の更新が落とし穴
ひとり親家庭の親と20歳未満の子、および20歳未満の遺児が対象で、保険診療の自己負担相当額が助成されます。申請者と扶養義務者が市民税非課税であることが要件です。毎年6月に更新手続きをしないと6月30日で資格が切れます。県外受診や提示忘れの分は、受診日から1年以内に自分で請求する必要があります。
頭蓋形状矯正ヘルメットは上限10万円
位置的頭蓋変形等と診断された乳児の保護者に、購入費の上限10万円。令和7年4月1日以降に購入し、PMDAの承認を受けた医療機器であるヘルメットに限られます。
三島市をどう見るか
弱いのは、転入してすぐに第1子を産む世帯です。祝金は1万円、不妊治療補助は1年以上の居住が必要、訪問支援も有料で、現金面で受け取れるものはほとんどありません。逆に効くのは第3子以降の世帯と、東京23区からの移住世帯です。祝金15万円、住宅取得100万円、移住支援金と子ども加算が重なると桁が変わります。一方で医療費が18歳年度末まで無料、病児保育も無料と、日常のコストは低く抑えられています。日常は安く、大きな給付は多子と移住に寄せる市だと見るのが正確です。市税の完納と居住年数を要件にする制度が多い点は、転入前に確認しておくべきです。