上尾市のこどもショートステイは、生活保護世帯なら1日0円、住民税非課税世帯なら2歳未満で1日1,100円です。ところが課税世帯が同じ2歳未満の子を1日預けると5,350円かかります。一つの制度の中で、1日あたりの負担が5,350円も開きます。
上尾市の子育て支援とは、課税状況と年齢で自己負担額を細かく刻む制度群です。無料と有料の線引きがはっきりしている分、自分がどの区分に入るかで体感がまったく変わります。収録している上尾市の13制度から、金額と条件を整理します。
ショートステイは0円から5,350円まで三段階
こどもショートステイは小学6年生まで、1日あたり生活保護世帯無料、非課税世帯は2歳未満1,100円・2歳以上1,000円、その他世帯は2歳未満5,350円・2歳以上2,750円。トワイライトステイは2歳から小学6年生までで、生活保護世帯無料、非課税世帯が平日夜間300円・土日祝1,000円、その他世帯が平日夜間750円・土日祝2,750円です。利用は原則同月内7日以内、トワイライトは平日と土日を合わせて7日間まで。施設への送迎は保護者が行います。
病児・病後児保育は日額2,000円、非課税なら無料
0歳から小学3年生まで、日額2,000円が基本です。生活保護世帯と市町村民税非課税世帯は無料、市町村民税所得割額48,600円未満の世帯は日額1,000円。給食費やおやつ代などの実費は別途かかります。保護者が仕事などの社会的事情で家庭保育できないことが要件で、1回の申し込みで連続7日間まで(土日祝を除く)です。
訪問支援は1時間1,650円に加えて1回1,000円
子育て世帯訪問支援事業は、生活保護世帯と市民税非課税世帯が無料。それ以外の世帯は1時間1,650円に、利用1回ごとの1,000円が上乗せされます。利用は平日午前8時30分から午後5時、週1回・1回2時間まで、期間は原則4か月。見落としやすいのが、前日午後5時までに連絡なくキャンセルすると1,000円のキャンセル料が発生する点です。
学童保育は月13,000円、入所金も13,000円
放課後児童クラブの保育料は1〜3年生が月額13,000円、4年生12,500円、5〜6年生11,000円。これとは別に入所金13,000円、法人運営費が月1,000円、傷害保険料が年800円かかります。開所は月〜金が放課後から午後7時、土曜と休校日・長期休暇は午前8時から午後7時です。ページに減免制度の記載はなく、民間学童保育所については各事業者への確認が必要です。
フッ素塗布は無料ではなく1回1,430円
1歳以上の未就学児が対象ですが、1回1,430円の自己負担がかかります。塗布の間隔は6か月ごとが目安。受付は13時15分から14時00分、会場はこども保健センターで、令和8年度は月1回程度(月曜または金曜)の開催です。受ける前に歯を磨いておく必要があります。
産後カフェは無料でも定員15組の先着順
赤ちゃんと保護者の参加費は無料ですが、参加できるのは赤ちゃんの生まれ月ごとに指定された開催日だけです。令和8年1月〜3月生まれなら4月9日というように割り当てられます。定員は15組の先着順のため、予約が埋まると参加できません。開催は午前10時から11時30分です。
副食費の免除は「おかず分」だけ
認可保育所・認定こども園(2号)の3〜5歳児と、認定こども園(1号)・新制度移行幼稚園の満3歳以上が対象で、免除されるのは副食費のみ。主食費は自己負担のままです。低所得要件は2号で市町村民税所得割額が両親世帯57,700円未満・ひとり親世帯77,101円未満、1号で77,101円未満。多子要件は所得を問わず第3子以降が対象で、幼稚園等は小学3年生までの兄姉を数えます。
医療費助成は県外受診だと立て替えになる
こども医療費は18歳到達後最初の3月31日まで、保険診療の自己負担分を助成します。ただし窓口負担が無料になるのは埼玉県内の医療機関に限られ、県外受診は償還払い。県内でも医療機関によっては一度支払って申請が必要です。予防接種料、健康診断料、差額ベッド代は対象外です。ひとり親家庭等医療費は自己負担分と入院時食事療養費が対象ですが、所得制限があり、本人の限度額は扶養親族0人で208万円、5人で398万円、配偶者・扶養義務者は0人で236万円、5人で426万円。要件に該当した日から15日以内の申請が必要です。
交通遺児手当は月額3,000円
両親またはいずれかが交通事故で死亡もしくは重度障害を負った場合、義務教育修了前の児童1人につき月額3,000円(年額36,000円)。事故を証明する書類の提出が求められます。なお訪問型子育て支援(保育士の訪問)は相談・情報提供が内容で保育や家事の代行は行わず、利用料の記載がないため市へ確認が必要です。
住宅系の奨励金は上限10万円、断熱は抽選もある
住宅断熱改修奨励金は1世帯1棟1回限りで上限100,000円(開口部1か所7,000〜25,000円、躯体1平方メートルあたり1,600円)。国の住宅省エネ2026キャンペーン登録製品を使うことが必須で、令和8年4月1日以降に工事完了、令和9年3月31日までに申請完了、市税の滞納なしが条件。予算額600万円に達した場合は抽選になります。再エネ・省エネ対策推進奨励金は太陽光発電が1kWあたり20,000円で上限90,000円、蓄電池・エネファーム・EV・FCV・V2Hが各上限50,000円、ZEH住宅等が上限100,000円などです。
上尾市をどう見るか
弱いのは、課税世帯への負担の重さです。ショートステイ、病児保育、訪問支援のいずれも非課税世帯との差が大きく、フッ素塗布のように無料が当たり前に思える項目まで有料です。効くのは、非課税世帯なら主要な在宅・一時預かりサービスがほぼ0円で回る点と、住宅の断熱・再エネ奨励金の上限額の大きさです。ただし住宅系は年度内の完了と申請、断熱は抽選というハードルがあるため、早めに動けるかどうかで結果が変わります。