川越市の大学奨学金は返済不要で、入学準備金20万円に加えて学資金が年額450,000円出ます。ただし成績5段階で3.5以上という条件が付きます。
川越市の支援制度とは、進学費用と医療費を軸に、検査や一時預かりの負担を下げる仕組みです。収録している川越市の14制度から、金額と条件を整理します。
大学奨学金は入学準備金20万円と年額45万円、返済不要
川越市大学奨学金は、入学準備金200,000円を1回、学資金を月額37,500円(年額450,000円、年2回に分割)で給付します。返済は不要です。
条件は、市内に1年以上住所があり令和9年4月に大学へ進学予定であること、世帯所得が基準未満であること(2人世帯340万円から5人以上世帯490万円)、全科目の成績評価が5段階で3.5以上であること、在籍校の校長推薦を受けていることです。応募できるかは高校在学中にほぼ決まります。
交通遺児奨学金は、交通事故で親権者が死亡した市内の小中学生に月額2,000円以内(年額24,000円以内)を返済不要で支給します。
就学援助は新入学学用品費が中学校81,000円
就学援助(令和8年7月から令和9年6月分)は、新入学学用品費等が小学校64,300円・中学校81,000円で入学年度に1回、学用品費等が年額13,230〜27,310円、給食費と修学旅行費は実費。
対象は生活保護受給世帯(申請不要)、生活保護が停止・廃止された方、児童扶養手当受給中の方、または世帯全員の所得合計が市の定める基準額未満の方です。基準額の例は持ち家の3人世帯(父38歳・母38歳・子6歳)で約296万円。
こども医療費は18歳年度末まで、所得制限なし
こども医療費支給制度は0歳から18歳到達年度末までが対象で、入院・通院・調剤の保険診療自己負担分が全額支給されます。所得制限はありません。予防接種、健康診断、文書料、自費診療は対象外で、高額療養費や他の公費医療の分は差し引かれます。
ひとり親家庭等医療費支給制度には所得制限があり、申請者の前年所得が扶養0人で208万円、扶養4人以上で360万円までの範囲内です。児童は父母の離婚・死亡・重度障害・遺棄・DV保護命令など8つの要件のいずれかに該当する必要があります。県内医療機関なら窓口負担なしですが、県外受診や一部負担金21,000円以上は償還払いです。
子育てファミリー応援給付金は1万円、1歳の誕生日前日が期限
子育てファミリー応援給付金は、対象乳児1人につき1回限り10,000円で所得制限はありません。対象は令和5年4月1日から令和8年3月31日までに生まれた1歳未満の乳児の保護者で、申請時に市内に住所がある方です。落とし穴は期限で、申請できるのは出生日から1歳の誕生日前日まで(郵送は消印有効)。市外へ転出した後は申請できません。
病児保育は1日2,000円、定員は1施設3人
病児保育事業の利用料は児童1人1日2,000円で、生活保護世帯と市民税所得割非課税世帯は無料(証明書の提出が必要)です。対象は生後2か月から小学3年生まで。医師の診療情報提供書が必要で、麻しんや水痘など隔離や安静が必要な状態では使えません。金額より深刻なのは定員で、1施設1日3人。必要な日に空きがある保証はありません。
ファミリー・サポートは平日1時間700円、2人目は半額
ファミリー・サポート・センター事業は、平日7時〜19時が1時間700円(以後30分ごと350円)、土日祝と時間外が1時間800円(以後30分ごと400円)。兄弟姉妹の2人目からは半額です。会員登録が必要で、援助は原則として提供会員の家庭で行われ、宿泊を伴う援助はできません。
ホームスタートは無料で、6歳以下の未就学児がいる家庭に1回2時間・週1回・全4回を目安に訪問します。ただしベビーシッターや家事代行ではなく、傾聴と協働が中心です。
不妊・不育の検査費は35歳が分かれ目、生涯1回
早期不妊検査費助成事業は夫婦1組につき生涯1回で、女性が検査開始時35歳未満なら上限30,000円、35歳以上なら上限20,000円です。夫婦がともに検査を受けること、女性が43歳未満であること、令和8年4月1日から令和9年3月31日までに検査が完了していることが要件で、自己負担額が1,000円未満なら対象外です。
不育症検査費助成事業も同じ構造で、男女1組につき生涯1回、35歳未満は上限30,000円、35歳以上は上限20,000円です。2回以上の流産・死産・早期新生児死亡の既往があり医師に不育症と判断されていること、検査開始日から1年以内に終了していることが必要です。
妊婦健診の助成券は上限超過分が自己負担
妊婦健康診査は検査項目に応じた額を助成券で助成しますが、上限額を超えた分は自己負担です。産婦健康診査は産後2週・1か月の計2回で、エジンバラ産後うつ病質問票を実施しない健診は対象外。新生児聴覚スクリーニングは初回検査が対象で、原則生後1か月以内、特別な場合でも6か月までです。
「パパ・ママ応援ショップ」は協賛店舗での割引などの特典で、内容は店舗ごとに異なります。有効期限は対象のすべての子が18歳に達して次の3月31日まで。祖父母も同居・別居を問わず使えます。
住宅改修補助は工事費の5%、上限5万円
住宅改修補助金制度は、対象工事費(税抜)の5%で1件あたり上限50,000円です。工事費が税抜20万円以上、施工業者が市内に本社を置くこと、施工業者・所有者ともに市税の滞納がないこと、初めての利用であることが要件。着工前の申請が必須で、賃貸や事業用の建物は対象外です。
川越市をどう見るか
川越市で最も効くのは大学奨学金です。入学準備金20万円と年額45万円が返済不要で出る制度は多くありません。ただし成績3.5以上と校長推薦が要り、誰でも取れるものではありません。こども医療費が18歳年度末まで所得制限なしで無料な点も生活に直結します。
弱いのは住宅と出産の現金給付です。住宅改修補助は工事費の5%・上限5万円と小さく、子育てファミリー応援給付金も1万円が1回限り。しかも1歳の誕生日前日という期限があり、転出後は申請できません。不妊・不育の検査費助成は生涯1回で、35歳を境に1万円下がります。川越市の制度は、額の大きい少数と、期限や回数の厳しい多数で構成されています。