豊田市には、子どもが大学生になっても入院医療費が助成される仕組みがあります。上限は24歳到達年度末です。
豊田市の支援制度とは、妊娠期から大学生年代まで切れ目なく並べた子育て支援の集合体です。ただし多くが「無料」ではなく単価と回数上限を持った実費負担型で、どこまで使えるかは回数と定員で決まります。収録している豊田市の15制度から、金額と条件を整理します。
医療費助成は24歳年度末まで、ただし入院だけ
子ども医療費助成制度は18歳到達後最初の3月31日まで保険診療分の自己負担が0円です。そのうえで、19歳から24歳到達年度末までの学生については入院分が払い戻されます。対象は大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の在学者で、大学院生は除かれます。助成されるのは入院のみで、通院・健康診断・予防接種・入院時の食事代・差額ベッド代は対象外。税法上の扶養に入っているか所得要件を満たす必要があり、高額療養費や保険の付加給付が出る場合はその額を差し引いた残りだけが対象です。高校生世代までの分も、愛知県外で受診した場合や受給者証を提示しなかった場合は窓口無料にならず、支払日から5年以内に払い戻しを申請することになります。
空き家を登録するだけで5万円、ただし旭地区限定
豊田市旭地区空き家情報バンク登録奨励金は、空き家1件につき所有者へ5万円、登録を働きかけた自治区へ3万円。いずれも1件につき1回限りです。対象は旭地区の空き家に限られ、登録完了通知を受けてから3か月以内に申請しなければなりません。市内全域の制度ではない点に注意が必要です。
保育ママは月29,000円、定員12人の1か所だけ
保育ママ事業は月額29,000円(年額348,000円相当)で、早朝保育は月1,000円、延長保育は1時間につき月1,000円の加算。対象は生後6か月から2歳で、こども園等への入園を待っている子どもです。使えるのは入園が決まるまでで、最長でも入園年度の3月31日まで。実施施設は山之手保育園内の「はぐはぐ」1か所のみ、定員12人という規模の制約があります。標準の保育時間は8時30分〜17時です。
産前産後の支援は1時間800円、通算60時間まで
豊田市産前産後支援事業は1時間800円で、無料になるのは低所得世帯・住民税非課税世帯のみです。1回4時間まで、1日2回まで、通算60時間まで(多胎は180時間)という上限があり、利用者が在宅していることが条件で託児はできません。専門的な掃除や行事用の調理も対象外です。直前キャンセルは3,575円の負担が生じます。産後ケア事業は1回につき宿泊型3,500円、日帰り型2,500円、訪問型は授乳相談1,500円・栄養相談1,000円。宿泊型と日帰り型は合わせて7回までで、訪問型は平日のみです。多胎妊産婦等支援事業は相談支援と健診付き添いが無料ですが、それぞれ3回までで、対象は1歳未満の多胎児を育てている期間に限られます。
預かりは安いが日数と定員で詰まる
一時保育は1時間あたり1〜2歳児200円、3歳以上100円と単価は低いものの、給食・おやつ代280円が加算されます。日数上限が厳しく、緊急保育は月7日まで、私的理由は月2日まで。時間超過分は30分ごとに時間単価の半額が加わります。休日保育は1日0歳児3,500円、1〜2歳児2,500円、3歳以上1,500円で、利用できるのは日曜と祝日のみ、実施は4園で各園おおむね20人です。病児保育は施設により1日2,000円〜4,000円と差があり、すくすくの森とぴよっこが2,000円、ぴーぽらんどが4,000円。定員は4〜6人と少なく、医師記入の連絡票が要ります。とよたファミリー・サポート・センターは平日800円・土日祝900円(午後7時以降などは各100円増)で、登録には講習会への参加が必須です。
給食費給付金は日数で額が変わり、5日以下はゼロ
豊田市幼児給食費給付金は、対象日数11日以上で5,600円、6〜10日で2,800円。5日以下の月は給付されません。対象は食物アレルギーで給食を停止して弁当を持参する子、長期休業中に給食を配送できず弁当を持参する子、市外の幼稚園等に通う子、認可外保育所や企業主導型保育施設を利用する子などに限られます。子育て短期支援事業は1日2歳未満5,350円、2歳以上2,750円で、低所得世帯・ひとり親世帯は1,100円、無料になるのは生活保護世帯だけ。最長7日までで、申請受付は平日のみです。すくすく応援事業のWELCOME BOXは現金ではなく育児用品の現物配送で、専用ホームページから登録しないと届きません。
豊田市をどう見るか
効くのは、医療費の長さです。大学生年代の入院まで守られる自治体は多くありません。妊娠期から産後、預かりまでの品揃えも細かい。一方で弱いのは住宅と移住です。市全域を対象にした住宅取得や移住の補助はなく、収録されている移住系の制度は旭地区の空き家バンク奨励金だけです。子育て側も無料の制度はほとんどなく、保育ママ1か所12人、休日保育4園、病児保育4〜6人と、金額より先に定員と日数上限が壁になります。