春日井市の児童ショートステイは、2歳未満が1日5,500円、2歳以上が1日2,850円です。手がかかる年齢ほど高くなり、金額は倍近く違います。
春日井市の子育て支援とは、現金給付ではなくサービス利用料の減免を軸に組み立て、その減免を世帯の課税区分で細かく段階分けする設計です。所得の線引きが制度ごとに違うため、同じ世帯でも使える制度と使えない制度が分かれます。収録している春日井市の13制度から、金額と条件を整理します。
児童ショートステイは2歳未満1日5,500円
保護者の病気・出産・看護・災害・冠婚葬祭・転勤・出張などで一時的に家庭での子育てが難しいときに使う制度で、18歳未満が対象です。1日あたり生活保護世帯は無料、市民税非課税世帯は1,100円、その他の世帯は2歳未満5,500円・2歳以上2,850円。原則7日以内で、伝染病や医療が必要な場合、旅行などの私的理由は対象外です。
こども誰でも通園制度は月4時間まで
認可保育施設に在籍していない生後6か月から満3歳未満の子どもが対象で、1時間300円。ただし利用できるのは月4時間までで、週1時間にも届きません。受入施設は4か所しかなく、対象年齢や実施曜日は施設ごとに異なります。利用前に施設面談が必須なので、思い立ってすぐには使えません。
病児・病後児保育は1日2,000円、食事代600円は減免されない
生後6か月以上から小学3年生までが対象で1日2,000円。所得割非課税世帯は1,000円、生活保護世帯・非課税世帯は無料です。落とし穴は食事代で、別途1日600円がかかり、この600円は減免の対象外です。利用は原則7日以内、各施設の定員は4人と少なく、実施医院への事前登録と利用前日の受診・連絡書の記入が必要です。
産後ケアの自己負担は宿泊型1日3,000円
課税世帯の自己負担は宿泊型1日3,000円、日帰り型2,000円、訪問型1,000円です。無料は住民税非課税世帯と生活保護世帯のみ。利用日数は全型あわせて出産1回につき7日までで、宿泊を数回使うと枠が尽きます。感染症がある方、入院加療や医療的介入が必要な方は利用できません。
産前・産後ヘルパーは多胎だと1時間300円
妊婦および生後6か月未満(多胎は3歳未満)の児を養育する保護者が対象で、1時間700円、多胎は1時間300円です。無料になるのは生活保護受給世帯と住民税非課税世帯のみ。利用上限は通常50時間、多胎120時間で、1日最大4時間までです。多胎世帯は単価も総枠も大きく優遇されており、里帰り中の方も利用できます。
一時保育の負担軽減は世帯区分で4段階
1日あたりの軽減上限は、生活保護受給世帯3,000円、住民税非課税世帯2,400円、所得割額77,101円未満2,100円、その他支援が必要と認められる世帯1,500円です。課税世帯でも所得割額77,101円未満なら2,100円まで軽減される点は見落とされがちです。給食代・弁当代は対象外で、当該年度の4月1日から3月31日までの利用分が対象です。
ファミサポは1時間700円、土日祝は800円
生後6か月から小学6年生の子どもがいる市内在住・在勤・在学の方が依頼会員になれます。料金は午前7時から午後7時が1時間700円、それ以外の時間と土日祝は800円で、援助会員へ直接支払います。市の講習会受講と会員登録が必須で、登録前には使えません。キャンセル料は前日まで無料、当日は依頼時間の半額、無断キャンセルは全額です。
子ども医療費は18歳年度末まで、県外受診は立替
出生から18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子どもについて、入院・通院とも保険診療の自己負担分が全額助成されます。受給者証が使えるのは愛知県内の医療機関のみ。県外受診ではいったん全額を支払い、診療点数の分かる領収書を添えて払い戻しを申請します。
私立クラブの利用料は月6,000円まで補助
私立クラブの料金が公立クラブの料金を超える場合、その差額を月額6,000円まで市が補助します。年額換算で最大72,000円です。公立の子どもの家は料金・時間・手続きが統一されていますが、私立クラブは料金や時間が異なります。
就学援助の目安は3人世帯で年間所得約270万円
準要保護の所得制限は家族構成で異なり、父母と子ども1人の3人世帯では令和7年の年間所得額約270万円が目安です。令和8年度は小学校の学用品費が各3,880円程度、修学旅行費25,000円限度、新入学準備費64,300円。小学校給食は無償のため給食費の援助対象は中学校のみで、1食285円を毎月支給します。申請時期により支給開始月が変わり、遅れると受け取れない月が出ます。
私立高校授業料補助は年2万円、所得の上と下で外れる
10月1日時点で私立高校等に在学する生徒の授業料を負担している保護者が対象で、算定基礎額212,700円以上270,300円未満なら年額20,000円、270,300円以上304,200円未満なら年額15,000円です。212,700円未満でも304,200円以上でも対象外という上下両方の線引きがあり、国の就学支援金や県の補助で授業料が全額免除されている生徒も対象外です。
空き家付き土地の購入補助は上限50万円、加算金は廃止済み
居住誘導区域内の空き家付き土地を購入して住む個人に、補助対象経費の10分の1、上限500,000円。10分の1が天井なので、500万円未満の物件では50万円に届きません。区域外は対象外です。令和6年4月1日以降の申請では、リフォーム世帯・子育て世帯・転入世帯への加算金が廃止されています。認定後2年以内の工事完了と居住が必要です。
春日井市をどう見るか
弱いのは、課税されているが余裕はない中間層です。産後ケアも病児保育もヘルパーも、無料ラインは非課税世帯で切られ、そのすぐ上の世帯は定価で払うことになります。現金給付が少なく、出産祝金のような一時金も収録されていません。効くのは多胎世帯と、非課税に近い低所得世帯です。ヘルパーの多胎料金300円・120時間枠は厚く、一時保育の軽減も所得割額77,101円未満まで段階が用意されています。サービスの種類は揃っていますが、こども誰でも通園が月4時間、病児保育の定員が4人と、枠の小ささが使い勝手を制約しています。