給食を1か月まるごと食べなかった月があれば、小学生は月5,200円が保護者に戻ってきます。
西宮市の子育て支援とは、こども医療費の窓口負担をゼロにしたうえで、妊娠前の検査から産後ケア、病児保育までを細かく現金で支える制度群です。収録している西宮市の15制度から、金額と条件を整理します。
給食を1か月まったく食べなかった月は5,200円
学校給食費負担軽減給付金は、食物アレルギーや不登校などで暦月の1か月間まったく給食の提供を受けなかった場合に、小学校・義務教育学校前期課程で月額5,200円(特別支援学級6,200円)、中学校・後期課程で月額2,600円(同3,100円)が給付されます。年額では最大62,400円です。落とし穴は「1か月まるごと」という条件で、一部でも食べた月は対象になりません。生活保護受給世帯も対象外です。中学校分は国の臨時交付金が財源のため、令和8年度以降の継続は未定とされています。
こども医療費は18歳まで窓口0円、所得制限なし
2026年1月1日から全年齢で窓口負担が0円になりました。対象は市に住民登録があり健康保険に加入している0歳から18歳到達後最初の3月31日までのこどもで、高校に通っていなくても対象です。所得制限はありません。ただし無料になるのは保険診療分のみで、保険適用外の診療、健康診断、入院時の食事代、個室の室料差額は対象外です。学校や保育所の管理下でのけがで災害共済給付の対象となるものも助成されません。
産後ケアは訪問1時間1,000円、非課税なら宿泊750円
課税世帯は宿泊1日3,000円、日帰り1時間500円、訪問1時間1,000円。非課税世帯は宿泊1日750円・日帰り1時間125円、生活保護世帯は無料です。1歳の誕生日前日までの乳児を養育している方が対象で、過去1年以内に流産・死産された方も使えます。日数は宿泊と日帰りを合わせて7日、訪問7日まで。保育のみ・家事支援のみの利用はできません。
不育症は検査6万円・治療15万円、妻43歳未満が線引き
不育症検査費用助成は1回の検査につき費用の7割で上限60,000円。ただし対象は流死産検体の次世代シーケンサーによる染色体検査など先進医療に限られ、厚生労働省が公表する認定医療機関での実施が必要です。治療支援事業は1回あたり上限150,000円(検査は保険適用外医療費の7割、治療は2分の1)で、令和8年度中に1回。治療開始時の妻の年齢が43歳未満という要件があります。不妊ペア検査は夫婦1組通算1回、自己負担の10分の7で上限50,000円、夫婦がそろって受けることが条件です。いずれも他自治体から同じ助成を受けていると対象外になります。
妊婦健診は上限10万円、30週以降の転入は9枚
1回の妊娠につき14回・上限100,000円(15,000円券3枚と5,000円券11枚)。多胎妊娠は19回・上限125,000円です。券の額を超えた分は自己負担で、契約外の医療機関では償還払いの申請が必要です。妊娠30週以降に転入した場合、受診券は9枚に減ります。
病児保育は市内1日2,000円、市外は倍額
施設型は西宮市民または市内の学校等に通うこどもが1日2,000円、それ以外は1日4,000円(給食は別途500円)。医師の「診療情報提供書 兼 医師連絡票」が必要で、予約しただけでは確定せず、施設からのメールまたはLINEでの受入確定連絡が要ります。訪問型はベビーシッター利用料の半額を助成し、1回の発病につき最大7日、児童1人につき年40,000円が上限。利用の前後7日以内に医療機関を受診し、医療明細を出すことが必須です。入会金、交通費、当日手配料、キャンセル費用は対象外です。
ファミサポは30分400円、ショートステイは課税状況で5倍差
ファミリー・サポート・センターは平日7〜19時が30分400円、土日祝・時間外が30分450円。家事援助と病児保育は対象外です。子育て家庭ショートステイは1人1日あたり生活保護世帯が無料、非課税世帯と母子父子課税世帯が2歳未満1,100円・2歳以上1,000円、その他の世帯は2歳未満5,350円・2歳以上2,750円と、課税状況で大きく開きます。
新生児聴覚検査の助成は非課税世帯だけ
AABR・ABR検査は上限5,000円、OAE検査は上限3,500円ですが、対象は住民税非課税世帯または生活保護受給世帯に限られます。検査時に生後3か月未満であること、その児にとって初回の検査であることが条件です。
住宅はZEH化20万円、ただし予算300万円の先着順
戸建住宅のZEH・ZEH+は定額200,000円、窓リノベは定額10,000円。国のZEH支援事業または先進的窓リノベ2026事業の交付決定を受けていることが前提で、交付決定日が令和8年4月1日以降である必要があります。予算総額3,300千円(ZEH枠300万円)の先着順で、なくなり次第終了します。
教育の2制度は金額が公表されていない
就学奨励金は学校給食費や学用品費を援助しますが、金額はページに記載がなく市への確認が必要です。毎年度の申請が必要で、入学前支給を受けた場合も改めて申請します。申請期間は原則4月1日〜4月30日、令和9年2月28日まで延長受付がありますが、認定時期によって援助の対象期間が変わります。高校生向けの給付型奨学金も金額が募集要項に委ねられており、ページ上では確認できません。
西宮市をどう見るか
強いのは妊娠前から産後までの現金助成の厚みです。不妊・不育症だけで3本立て、産後ケアは非課税世帯を4分の1まで下げており、医療費は所得制限なしで高校生年代まで無料。ここは率直に手厚い部分です。一方で弱いのは、住宅と教育です。ZEH補助は予算300万円の先着順で実質十数件、就学奨励金と奨学金は金額が公表されておらず、比較検討の材料になりません。給食費の軽減も、月の途中で1回でも食べれば消える設計で、対象はかなり絞られています。西宮市を使うなら、妊娠・出産期に制度を寄せて取りにいくのが効率的です。住まいの補助を当てにすると、年度当初に動けなかった時点で空振りになります。