姫路市は兵庫県の播磨地方に位置する人口約52万人の中核市で、世界文化遺産の姫路城を擁する歴史ある都市です。子育て支援の分野では、こども医療費の完全無料化や不妊治療関連の手厚い助成に加え、妊娠期から就学期まで切れ目なく支援する制度が20件と充実しています。
こども医療費――18歳年度末まで完全無料
姫路市のこども医療費助成は、0歳から18歳到達後の最初の3月31日まで、通院・入院ともに保険診療の自己負担分を全額助成しています。所得制限はなく、窓口での支払いがゼロになるため、子どもの体調不良や急なけがでも費用を心配せずに受診できます。ひとり親家庭については20歳未満まで対象が広がり、親の医療費も助成されます。
不妊治療への手厚い助成――先進医療30万円・卵子凍結40万円
姫路市の不妊治療支援は、他の自治体と比べても充実した内容です。特定不妊治療と併用する先進医療費は1回あたり最大30万円が助成されます。不妊治療ペア検査では夫婦そろって受ける検査費用を上限2万円まで助成し、不育症治療は検査・治療費の7割(先進医療検査は上限6万円)を助成しています。
特に注目されるのが卵子凍結費用の助成です。18〜39歳の市民を対象に、採卵準備から凍結・保管までの費用を1人1回限り最大40万円助成しており、将来の妊娠に備えたい方への支援として先進的な取り組みです。
妊娠・出産期の支援
妊婦健診は14回分で合計121,000円を上限に助成券が交付され、多胎妊婦にはさらに3回分が追加されます。低所得の妊婦向けには初回産科受診料を上限1万円まで助成する制度もあり、経済的な事情で受診をためらうことがないよう配慮されています。1か月児健診は上限4,000円、新生児聴覚検査も費用助成があります。
出産後は「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に1万円相当の育児用品ギフトカードが配布されるほか、産後ケア事業として宿泊型(1日5,000円)・通所型・訪問型(1時間500円)のサービスが用意されています。妊産婦タクシークーポン(5,000円分)もあり、健診や出産時の移動費用の負担を軽くできます。
預かり・保育の支援が多彩
病児・病後児保育は1日1,000〜2,000円で利用でき、一時預かりは低所得世帯向けの利用料軽減制度もあります。こども誰でも通園制度では、保育所に通っていない3歳未満の子どもを就労要件なしで月10時間まで1時間300円で預けられます。
ファミリーサポートセンターは平日1時間700円からの有償ボランティアで送迎や預かりを依頼でき、病児・病後児預かりや産前産後サポートにも対応しています。子育て短期支援事業(ショートステイ)では、保護者の疾病や出産時に最長7日間、児童福祉施設で子どもを預かります。
住宅支援とバリアフリー改造
住宅改造費助成事業では、要支援以上の認定を受けた方や障害のある方がいる世帯に対し、既存住宅のバリアフリー改造費を最大100万円まで助成しています。助成率は世帯の課税状況に応じた段階制で、非課税世帯は9割が補助されます。
教育費の支援
不登校のこどもがフリースクール等を利用する際の費用を月額1万円まで補助するフリースクール等利用支援補助金があります。就学援助制度では、経済的に困窮している家庭に学用品費や新入学学用品費などを支給しています。