茅ヶ崎市では、食物アレルギーなどで給食を食べられない小学生の家庭に、給食費相当額の月5,200円が現金で給付されます。
茅ヶ崎市の子育て支援とは、小学校給食の無償化と所得制限なしの小児医療費助成を軸に、妊娠初期から産後6か月までの支援を細かい自己負担つきで並べた構成です。収録している茅ヶ崎市の13制度から、金額と条件を整理します。
給食を食べられない児童には月5,200円の給付
学校給食費相当額給付金は、市立小学校に在学し、食物アレルギー・宗教上の理由・疾病等で給食を食べられない児童の保護者が対象です。給付は月額5,200円に支給対象月数を掛けた額で、日割り計算はされません。対象は給食を1食も受けなかった月で、学校給食開始届の提出月の翌月分から(4月の給食開始前に提出した場合は4月分から)です。生活保護受給世帯は対象外です。
小学校給食は令和8年度は保護者負担なし、ただし恒久措置ではない
令和8年度の市立小学校の給食費(月額5,200円、1食313円相当)は保護者負担なしです。ただし市は、これが国の交付金を財源とした措置であり、今後の食材費高騰で保護者負担が生じる可能性があると明記しています。中学校給食は別制度で、給食を受けるには入学時に「学校給食開始届」の提出が必要です。
小児医療費は高校生年代まで、所得制限なし
0歳から高校生年代までの保険適用医療費(通院・調剤・入院・治療用装具)の自己負担額が全額助成され、回数制限も保護者の所得制限もありません。県内では医療証と保険資格の提示で窓口負担なしですが、県外の医療機関では一度自己負担し、こども政策課へ払い戻しを請求します。保険外診療は対象外です。
産後ケアは訪問型90分900円、7回・2泊の上限
産後1年以内で心身の不調や育児不安がある母親が対象で、自己負担は訪問型が90分900円、通所型が3時間1,000円・5時間1,800円、宿泊型が7,000円から14,000円です。利用は各種合わせて7回まで、宿泊型は最大2泊までと枠が狭めです。非課税世帯と生活保護世帯は証明書類の提出で無料になります。医療的な介入が必要な場合や感染症がある場合は利用できません。
産前・産後ヘルパーは2時間1,500円、キャンセル料に注意
心身の不調で家事・育児が困難な妊婦と産後6か月までの産婦が対象で、課税世帯は1回2時間1,500円、非課税・生活保護世帯は無料です。回数は産前20回、産後20回(多胎は40回)まで、1日2回・計4時間までです。妊婦が使う場合は医師の証明書が必要です。見落としやすいのが取消で、派遣前日17時以降のキャンセルには800円から1,500円がかかります。
初回の産科受診料1万円は非課税世帯限定
初回産科受診料支援事業は1回につき上限10,000円、1年度に最大2回までです。対象は初回受診時に市民税非課税世帯または生活保護受給世帯である妊婦に限られ、課税世帯は使えません。助成対象は妊娠判定のための初回受診料(診察・検査・超音波)で、保険適用となる診療は対象外です。受診日と申請日の両方に市への住民登録が必要です。
産婦健診は2回で計10,000円、受診時期の窓が狭い
産後2週間健診と産後1か月健診について、各5,000円・合計10,000円まで助成されます。厳しいのは受診時期で、2週間健診は産後5日から21日、1か月健診は産後22日から60日の間に受ける必要があります。補助券が使えるのは神奈川県産科婦人科医会の契約医療機関・助産所で、県外や横浜市・川崎市・横須賀市・相模原市の医療機関では使えるか直接確認が必要です。
新生児聴覚検査は1種類分のみ、契約外なら1年以内に申請
助成額は自動ABR(AABR)とABRが3,000円、OAEが1,500円ですが、助成されるのは3種類のうち1つ分だけで、差額は自己負担です。補助券が使えるのは神奈川県産科婦人科医会の契約医療機関に限られ、契約外の施設で受けた場合などは1年以内に償還払いの申請をしなければ受け取れません。なお妊婦歯科(歯周病)健康診査は妊娠中1回のみで、自己負担500円がかかります。
ショートステイは1泊2日6,000円、利用条件は健康であること
ショートステイは1泊2日6,000円(食事込み、以降1泊につき3,000円追加)、トワイライトステイは1回1,500円(食事・入浴込み)です。対象は満2歳以上12歳以下(中学生を除く)で、日数はショートステイが1回6泊7日以内・月10日以内・年度48日以内、トワイライトステイが年度50回まで。健康で集団生活ができることが条件で、身体障害者手帳などを持つ場合は利用できないことがあります。非課税世帯と生活保護世帯には減免があります。
幼稚園類似施設は月20,000円、無償化を受けた時点で終了
幼稚園類似施設利用料補助金は月額上限20,000円(年額240,000円)ですが、施設の過去の平均利用料が下回る場合はその額までです。対象は幼児教育・保育の無償化の給付を受けていない3歳以上の子どもで、無償化の給付を受けた時点で補助は終了します。月の初日に在籍している月のみが対象で、月途中の転入・転出は日割りされません。
ひとり親医療費と就学援助は毎年の審査がある
ひとり親家庭等の医療費助成は所得制限があり、扶養親族なしで約208万円、扶養4人で約360万円が目安で、養育費は8割を所得に算入します。対象は県内の医療機関の保険診療分に限られ、代理申請はできません。就学援助の準要保護は世帯人員2人で年間所得約270万円、3人で約375万円が目安。小学校給食費が無償のため給食費の援助対象は中学生のみで、提出時期により認定日と支給額が変わり、昨年度の認定者も改めて申請が必要です。
茅ヶ崎市をどう見るか
弱いのは、産前産後の支援に細かい自己負担と期限が残ることです。産後ケアは7回・2泊が上限、産婦健診は受診日が数日ずれるだけで対象外になり、聴覚検査も1種類分しか助成されません。給食無償も恒久措置ではないと市自身が断っています。効くのは、所得制限なしで高校生年代まで続く小児医療費助成と、給食を食べられない子にも現金で穴埋めする設計です。派手さより取りこぼしを減らす方向に手をかけた自治体です。