調布市では1歳と2歳の誕生月にそれぞれ30,000円相当以上のデジタルギフトが届きますが、アンケートに期限内に答えないと受け取れません。
調布市の子育て支援とは、誕生日という節目に大きな現物給付を集中させつつ、ベビーシッターや家事支援といった「人手を買う」費用を時間単位で助成する構成です。収録している調布市の13制度から、金額と条件を整理します。
バースデーサポートは1歳・2歳で第3子以降40,000円相当
令和8年度のバースデーサポート事業は、1歳と2歳の誕生月ごとに、第1子30,000円相当、第2子35,000円相当、第3子以降40,000円相当のデジタルギフトを支給します。1歳は1歳3か月到達月まで、2歳は2歳3か月到達月までに転入した方も対象です。最大の落とし穴は期限で、案内が届いた翌月末までにアンケートに回答しないと受け取れません。
ベビーシッターは1時間2,500円まで、年144時間の枠
一時預かり利用支援は、午前7時から午後10時が1時間2,500円、午後10時から翌午前7時が3,500円を上限に助成します。枠は児童1人あたり年144時間で、多胎児・障害児・ひとり親家庭は288時間です。対象児童は0歳から小学3年生、障害児は小学6年生まで。助成対象は東京都認定事業者の要件を満たすシッターの利用に限られ、入会金や交通費などの実費は対象外です。
家事・育児支援は半額助成、年28,000円が限度
子育て家庭家事・育児支援サービス利用料助成は、利用料の2分の1を助成し、年間28,000円が限度です。多胎児家庭は48,000円、以降1子増すごとに20,000円が加算されます。対象は1歳未満の子どもの保護者に限られ、期間が短いのが実情です。対象事業者も産後ドゥーラまたは市長が認定した家事・育児支援サービス事業者に限られ、ベビーシッター派遣や保育サービスは対象外。原則として保護者が在宅している状態での利用が条件です。
産後ケアは訪問型が1回1,500円、無料は非課税世帯だけ
産後ケア事業の自己負担は、宿泊型が1泊2日7,000円(食事込み)、日帰り型が1日3,000円(食事別)、訪問型が1回1,500円です。合計7日分、多胎児は14日分まで使えます。無料になるのは生活保護世帯と住民税非課税世帯のみで、それ以外は必ず自己負担が発生します。施設によって受け入れ可能な月齢が異なる点にも注意が必要です。
子どもの医療費は18歳年度末まで、所得制限なし
マル乳・マル子・マル青の医療証により、0歳から18歳到達年度末までの保険適用医療費の自己負担分が助成されます。所得制限はありません。ただし入院時の食事代、予防接種、診断書料など健康保険が適用されない費用は対象外です。生活保護受給者、里親委託児童、心身障害者医療費助成の受給者はこの制度の対象になりません。
幼稚園は入園料30,000円、預かり保育は日額900円
私立幼稚園等に在園する2歳から5歳児の保護者向けに、入園料補助が上限30,000円(1回限り)、施設等利用費が月額上限25,700円(年額308,400円)、預かり保育料補助が日額900円・月額上限11,300円という組み合わせです。入園料補助と施設等利用費に所得制限はありませんが、保育料等補助金は市民税所得割課税額に応じて額が変わります。施設等利用費は施設型給付園・認定こども園が対象外、預かり保育料補助は保育の必要性の認定を受けていることが条件です。
幼稚園の副食費は月4,900円まで、ただし所得か第3子かで線引き
私学助成幼稚園の副食費助成は月額4,900円を上限に実支払額まで、年額で最大58,800円です。対象は世帯年収360万円未満相当(市民税所得割課税額77,101円未満)の世帯か、小学校3年生以下の兄姉から数えて第3子以降の園児に限られます。誰でも受けられる助成ではありません。
認可外保育施設の助成は延長保育料が対象外に
認可外保育施設保育料助成は、助成額一覧の額と納付した保育料等のいずれか低い額を助成する仕組みで、額は児童の年齢と認定状況によって異なるため市へ確認が必要です。対象は東京都認証・認定施設または指導監督基準を満たす施設に限られます。対象費目は昼食代・おやつ代・基本保育料で、延長保育料は令和8年度以降は対象外になりました。
多胎児家庭は移動費24,000円、多胎妊婦健診は5回分
多胎児家庭支援事業は年1回、デジタルギフト24,000円分が支給されます。令和8年度の対象は令和6年4月1日生まれから令和9年3月31日生まれまでで、健診や予防接種、産後ケアなどへ向かうタクシー代への充当が想定されています。多胎妊婦健康診査費助成金は1回上限5,000円で5回までですが、対象は15回目以降の健診に限られ、検査項目が通常の妊婦健診と同一のものだけが認められます。
産婦健診は2回5,000円まで、新生児聴覚検査は3,000円まで
産婦健康診査は2回まで、1回あたり5,000円までで、受診は産後2か月以内が原則です。令和8年10月1日以降の受診が基本ですが、分娩予定日が令和8年8月21日以降の方は同年4月から9月の自費受診分も対象です。新生児聴覚検査は1人1回、上限3,000円。都外の医療機関や助産院で自己負担した場合は償還払いになります。いずれも上限超過分は自己負担です。
就学援助は毎年申請しないと切れる
経済的な理由で就学が困難と認められる家庭に、学用品費や校外活動費等を学期ごとに支給します。振込は8月・1月・4月で、金額は市へ確認が必要です。前年度に認定されていても毎年の申請が必要で、転入後も改めて申請しなければ支給は止まります。
調布市をどう見るか
弱いのは、家事・育児支援の対象が1歳未満に限られ、半額自己負担が残ることです。副食費助成や就学援助のように所得や申請で線が引かれる制度も多く、全員が同じだけ受け取れるわけではありません。効くのは、1歳・2歳で繰り返し届くバースデーサポートと、年144時間のベビーシッター助成という、金額の大きい2本です。どちらも期限と対象事業者の縛りがあるため、案内が届いた時点で動けるかどうかが取り分を決めます。