2人目を産むと、産後ドゥーラを180時間まで頼める区があります。1時間2,700円を上限に助成されるので、48万円分です。
品川区の子育て支援とは、東京23区共通の制度(子ども医療費無料、ベビーシッター年144時間助成)に、区独自の上乗せを重ねたものです。品川区の特徴は、区独自の現金給付を持たない代わりに、支援サービスの助成単価と時間の上限を大きく取っている点にあります。収録している品川区の12制度から、金額と条件を整理します。
産後家事育児支援訪問費助成事業(産後ドゥーラ)
支援サービスは1時間あたり2,700円を上限に助成され、プランニングは1回限り1,000円。上限時間は次のように分かれます。
第1子は60時間まで(1時間2,700円で計算すると年162,000円相当)。第2子以降で上の兄姉が3歳未満なら180時間まで(486,000円相当)。上の兄姉が3歳以上なら60時間までです。
対象は区に住民登録があり、1歳の誕生日前々日までの子どもを養育し、提携事業者に料金を支払った方。
23区の産後ドゥーラ助成は、目黒区が1時間2,000円で単胎30時間、板橋区が自己負担1時間1,300円で30時間、豊島区が1時間900円で12時間。品川区の「単価2,700円×最大180時間」は突出しています。
注目すべきは、上の子が3歳未満かどうかで上限が3倍変わる点です。年子や2歳差で2人目を産む場合に最も大きく効きます。
一般不妊治療医療費助成は年齢の条件に注意
1組の夫婦につき1回限り、自己負担額の全額(上限50,000円)。
対象は法律上の婚姻をしている夫婦(事実婚は追加書類で対象)で、治療開始時に妻の年齢が40〜43歳であり、夫婦のいずれかが品川区に継続して住民登録がある方です。
ここは読み違えやすい部分です。年齢が下の層ではなく、40〜43歳という上の層に絞られています。保険適用の回数制限に当たる年齢帯を狙った設計で、39歳以下の方は対象外です。
オアシスルームは1時間500円・年60回
生活支援型一時保育「オアシスルーム」は、1時間につき500円(お迎え時に現金またはキャッシュレスで支払い)。年度内60回まで利用できます。対象は区内在住で、生後4か月から就学前の集団保育が可能な子どもです。
年60回という回数は23区でも多い部類で、理由を問わず使える一時保育としては使い勝手が良い制度です。
病児保育は1日2,000円
区民は1日2,000円、区外の方は1日5,000円。利用は病状に応じておおむね7日間までです。対象は生後6か月から就学前までの子どもで、区内5施設(もりのおうち、ソラストキッズケア、キッズベル品川、太陽の子南品川、東京品川病院そらいろ)が利用できます。
産後ケア宿泊型は最大7日間
母子1組につき最大7日間まで。自己負担は1泊あたり約3,700円〜7,400円(施設と宿泊日数により異なる)。対象は利用時に住民登録がある産後5か月未満の母親と赤ちゃんです。
認可外保育施設の助成は施設種別で4段階
私立の認証保育所・認可外保育施設は0〜2歳児クラスで月額上限80,000円(課税世帯/年960,000円)、保育の必要性がある非課税世帯は38,000円、3〜5歳児クラスは40,000円。公設の認可外施設は0〜2歳児の課税世帯で月額20,000円です。
公設の認可外施設だと月額20,000円と大きく下がるので、預け先を選ぶ段階で「私立の認証・認可外」か「公設の認可外」かを確認してください。0〜2歳で比べると月6万円、年72万円の差になります。
私立幼稚園の保育料が23区最大級
入園料は園児1人1回につき上限100,000円。保育料は私学助成幼稚園で月額上限40,000円(年480,000円)、新制度施設の特定負担額は月額上限14,300円です。
月額40,000円という保育料補助は、23区でも荒川区(年額372,000〜456,800円)と並ぶ高水準です。
給食費は無償
区立の小学校・中学校・義務教育学校に在籍する児童・生徒の給食費は全額無償です(参考単価は小1・2年330円、小5・6年385円、中学校450円/食)。
学習と食の支援事業
品川区内の小学5年生から18歳までの児童・生徒を対象に、東大井・大井倉田・小山(伏見)の各児童センターで実施されています。参加費は公式ページに記載がないため、利用前に区へ確認してください。
品川区をどう見るか
品川区には出産祝金・バースデーサポート・乳児手当といった区独自の現金給付がありません。0〜2歳で現金として受け取れる額で比べると、23区の中では下位です。
効いてくるのは、産後ドゥーラの最大180時間(48万円相当)、オアシスルーム年60回、私立幼稚園の保育料年48万円。いずれも「使った人だけが得をする」タイプなので、サービスを実際に使う前提でないと金額が現れません。
逆に、上の子が3歳未満のうちに2人目を産む世帯にとっては、23区でも屈指の手厚さになります。