1歳の誕生日を迎えるだけで、西東京市は第1子6万円相当、第3子以降なら8万円相当のギフトを渡しています。
西東京市の子育て支援とは、保育の費用負担をゼロに近づけることに重心を置いた制度群です。0〜2歳児の保育料無償化、認可外への月額助成、年144時間のベビーシッター補助と、預ける場面ごとに別々の受け皿が用意されています。収録している西東京市の14制度から、金額と条件を整理します。
バースデーサポートは第1子6万円・第3子以降8万円相当
子ども1人につき1回、第1子6万円相当、第2子7万円相当、第3子以降8万円相当のギフトが受け取れます。条件は2つ。子どもの1歳の誕生日時点で西東京市に住民登録があること、そしてアンケート回答時に子どもと保護者が同一住所であることです。見落としやすいのが期限で、初回登録期限は令和9年1月31日。令和8年8月31日から延長された日付なので、古い案内を見ている場合は注意が必要です。ギフトの形態は年度によって変わります。
0〜2歳児クラスの保育料は第1子から無料
認可保育所(公立・私立)、地域型保育事業、認証保育所(2号・3号)、企業主導型保育(地域枠)の0〜2歳児クラスについて、月額保育料が第1子から無料になります。多子要件がない点が大きな特徴です。ただし無料になるのは月額保育料だけで、延長保育料、日用品・文房具代、行事費など各施設が徴収する費用は自己負担のまま残ります。市外在住の場合は居住する自治体の制度によります。
ベビーシッターは1時間上限2,500円、年度内144時間まで
一時的な保育が必要な未就学児の保護者が対象で、1時間あたり上限2,500円、22時から翌7時は3,500円。年度内144時間まで使えるため、上限まで使えば年額36万円相当になります。障害児・多胎児・ひとり親家庭は対象が小学6年生まで広がり、上限も288時間に拡大します。落とし穴は事業者の要件で、東京都の要件を満たす認定ベビーシッター事業者の利用に限られ、事業者から要件証明書を得る必要があります。助成対象は保育に係る費用のみで、家事や送迎の代金は対象外です。
認可外は月額16,000円、未就園児の通園は無償
認可外保育施設入所児童保護者助成金は児童1人につき月額16,000円、年額に直すと192,000円。認証保育所またはそれに相当する認可外保育施設に月ぎめで預けている保護者が対象です。月の初日に施設に在籍していること、対象月分の保育料を完納していることが条件で、一時保育は対象外です。こども誰でも通園制度は、生後6か月から満3歳未満で認可保育所等に入所していない未就園児が対象で、市在住なら利用料は無償。就労要件が不要なため、働いていなくても使えます。給食代などの実費は別途負担です。
幼稚園の預かり保育は月額上限16,300円、ただし課税世帯限定
私立幼稚園・認定こども園の満3歳児クラスに在籍する子どもについて、預かり保育料を月額上限16,300円(日額上限450円)まで補助します。年額では195,600円相当です。条件は新1号または1号認定を受けていること、保護者全員に保育の必要性があること、そして住民税課税世帯であること。非課税世帯は別の枠組みになるため、この補助の対象からは外れます。私立幼稚園等園児保護者負担軽減補助金は3〜5歳児が対象で、補助額は市民税所得割額により変わり、4〜8月分は令和7年度課税、9〜3月分は令和8年度課税で判定されます。
医療費助成は18歳年度末まで、都外受診は償還払い
子ども医療費助成は0歳から18歳到達後の年度末までが対象で、都内の契約医療機関なら医療証の提示で自己負担なし。ただし都外の医療機関ではいったん全額を支払い、後日償還払いの申請が必要です。ひとり親家庭等医療費助成は、住民税非課税世帯は全額助成ですが、課税世帯には1割の自己負担が残ります。申請者本人と扶養義務者等に所得制限があり、予防接種・健康診断・薬の容器代は対象外です。
養育費の確保に、保証料と公正証書で各上限5万円
離婚を検討中またはひとり親家庭の方が対象です。保証期間1年以上の養育費保証契約の初回保証料に上限5万円、公正証書作成手数料・調停や裁判の費用・戸籍謄本取得費・郵便切手代に上限5万円。それぞれ1人1回限りです。期限が短く、契約締結日または公正証書等の作成日から6か月以内に申請する必要があります。
ショートステイは1日3,000円、給食が食べられない場合は1食328円から
子育て支援ショートステイは1人1日3,000円で、食費は別途実費。非課税世帯・生活保護受給世帯は利用料が異なります。1回につき原則7日以内、同じ月に2回以上なら合計14日以内。施設は年齢で分かれ、送迎は保護者が行います。食物アレルギー等対応支援補助金は、学年別の給食単価328円から435円に弁当持参日数を乗じた額。その月の給食を1食も食べていないことが条件で、月の途中からの適用はできません。病児・病後児保育室は2施設ありますが、利用料は公式ページに記載がなく、各施設への確認が必要です。
西東京市をどう見るか
弱いのは、住宅への支援がほぼないことです。木造住宅耐震改修等助成(耐震改修は上限150万円、除却は上限50万円)は昭和56年5月以前などの古い住宅が対象で、しかも契約前の申請が必須。若い世帯の住宅取得を後押しする制度ではありません。効くのは、0〜2歳の預け先に関する厚みです。認可なら第1子から無料、認可外なら月額16,000円、一時的な用事ならベビーシッター年144時間、園に入っていなくても誰でも通園制度。どの経路を選んでも受け皿がある設計になっています。注意すべきは、それぞれ認定区分や課税状況で入口が分かれていることです。自分がどの枠に入るかを先に確かめないと、使えるはずの補助を取り逃がします。